実力も運のうち 能力主義は正義か? マイケル・サンデル著 早川書房
実力も運のうち 能力主義は正義か? マイケル・サンデル著

成功したのは自分の努力のおかげ、成功できないのは努力が足りないからだ。
成功者が宇宙旅行に行くのは当たり前だ。努力して成功して得た自分のお金を使って何が悪い!
このような話を普通に感じてから、長い月日が経ちました。
「ハーバード白熱教室」でおなじみのサンデル教授が、このテーマについて正義を語ります。
すでに読まれた方も多いのかと思いますが、
深く考える機会となりましたので、ご紹介させていただきます。
以下は、最終章からの引用です。
「人はその才能に市場が与えるどんな富にも値するという能力主義的な信念は、連帯をほとんど不可能なプロジェクトにしてしまう。いったいなぜ成功者が社会の恵まれないメンバーに負うものがあるというのだろうか?
その問いに答えるためには、我々はどれほど頑張ったにしても、自分だけの力で身を立て、生きているのではないこと、才能を認めてくれる社会に生まれたのは幸運のおかげで、自分の手柄ではないことを認めなくてはならない。
自分の運命が偶然の産物であることを身にしみて感じれば、ある種の謙虚さが生まれ、こんなふうに思うのではないだろうか。
「神の恩寵か、出自の偶然か、運命の神秘がなかったら、私もああなっていた」。
そのような謙虚さが、我々を分断する冷酷な成功の倫理から引き返すきっかけとなる。
能力の専制を超えて、怨嗟えんさの少ない、より寛容な公共生活へ向かわせてくれるのだ。」
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