なぜ、冬になると乾燥するのでしょうか?(ただし太平洋側について)
日本海側は太平洋側より乾燥しません。
<理由1>日本の地形による影響
冬になると、西高東低の気圧配置が多くなります。
空気は気圧の高いところから低いところに流れるため、この図の、左から右に流れてきます。
シベリア大陸から流れてくる空気は、冷たく湿った空気です。
その冷たく湿った空気が、日本海側で雪や雨を降らせることで、水分量が減って乾燥した空気となって、山々を越えて太平洋側に流れ込みます。
ですので、冬場に乾燥するのは、太平洋側のみとなります。
<理由2>室内を暖房することで、湿度が低下する
■湿度の値は、温度により影響を受けます
空気中に含むことができる最大の水蒸気量「飽和水蒸気量」は、温度によって変わります。
飽和水蒸気量[g/m³] は1m³の空間に存在できる水蒸気の質量をgで表したものです。
(例)
10℃の時に、9.39g/㎥以上あった水蒸気量は、100%を超えたため、超えた分は、結露となります。
その結果、含まれる水蒸気量は、飽和水蒸気量の9.39g/㎥
に減ります。
■暖房で温度が上がると、湿度が下がる理由
室内に入った空気が、暖房で暖められて、20℃になると、
相対湿度は、9.39÷20℃の飽和水蒸気量17.2=54.6%となります。
このように、室温が上がると湿度は低くなります。
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