「臭気判定士」って、資格があるの、ご存じでしたか?
臭気判定士って、何?
もともとは、公害などによる悪臭を取り締まるために昭和46年に施行された悪臭防止法によって、 平成7年に環境省が定めた国家資格です。
臭気判定士とは、悪臭防止法で定められた国家資格で、筆記試験及び 嗅覚試験に合格したものです。
悪臭防止法では、臭気測定業務従事者と言われ、法律第12条により、市町村長が必要により臭気指数の測定を委託できるものです。
住民が近くの工場などのにおいで悩み、行政に苦情を言った場合、行政が 行う立ち入り測定を臭気判定士に委託し、臭気判定士自ら、試料採取と 判定試験を行い、そのにおいの数値化をして報告するのが、本来の 臭気判定士の仕事です。
また、嗅覚検査とは、正常な嗅覚であるかどうかを、5種類の基準臭を用い、 検査することであり、決して嗅覚が優れているかどうかを検査するものではありません。
においの公的技術者としては唯一の国家資格 です。
悪臭の定義は、苦情があった場合に限り、その悪臭を測定し、
臭気の数値がオーバーしている場合は、「悪臭」となり、
行政より対策を求められます。...
その際に、「臭気測定」を行う仕事が、臭気判定士の仕事です。
工場や店舗などの事業所を始め、一般住宅においても、このような「悪臭」が発生しています。
ところが、最近では、このような「悪臭測定」にとどまりません。
近隣住民とのトラブルが原因で、隣の家からのにおいがするので調べてほしいとか、 他の家族は感じないが、自分だけがにおいを感じており、ノイローゼ気味になっている方だとか、 さまざまなにおいの問題が身近に発生しています。
ですので、臭気判定士の世界は、大変奥の深い世界です。
「不快」というのは、精神的なものに起因することも含まれます。
ストレスの多い社会には、今後、必要不可欠な分野であると考えられます。
これからは、臭気判定士が、単なる測定技師ではなく、むしろ、カウンセリング、コンサルタントとして、必要とされるようになります。
実際に、においを診療するクリニックも現れました。
人々の不快をなくしていくことが、ビジネスの源泉です。
ご興味のある方は、社団法人においかおり環境協会のホームページをご覧ください。
私は、平成25年度の国家試験で合格できました。
なぜ、臭気判定士の資格?
では、なぜ、この「臭気判定士」という珍しい資格を取ろうと思ったのかについてです。
たまたま新聞で見て知りました。
2011年2月16日「東京新聞」の記事を見て、「面白そう」と思いました。
その記事をご紹介します。
「天職ですか?/臭いを測定し数値化/臭気判定士 祐川 英基さんのインタビュー」
内容は、
「あるお客様から、『寝室のカビ臭で眠れない』と相談を受け、調査に来た。判定士は、 主に、工場や事業所などから出る悪臭への苦情を解決するのが仕事だ。」
「祐川さんは、環境分析会社に入社し、水質や大気、騒音など幅広い分野の分析を経験した。
判定士になったのは、制度が誕生した1996年。「面白そうだから」と挑戦した。
「臭いに悩む人を助けたい。」
管理職になったが、現場が忘れられず、会社を設立し、『培った知識技術をお客様に還元したかった』。当時、55歳。」
私が、この記事を見たとき、「まさに天職!」と感じました。
私は、その後、ホテルや商業施設で、臭気対策を行うようになり、「におい」を現場レベルで対応する機会が多くなりました。
もっと、「におい」について勉強してみようと思い、本屋さんや図書館で、「におい」の本を見つけて、 読んでいましたところ、再び、「臭気判定士」という言葉に出会い、3年前の新聞記事を思い出しました。
そして、一念発起して、試験を受けてみよう、と思い受験することになりましたが、 50歳を超えてからの勉強は、覚えたと同時に忘れ去ります。
というのは、 若いころは、「スポンジのように吸収する」とよく言いますが、 私の場合は、「スポンジのように吸収して、そのまま流れてしまう」といった感じです。
覚えた瞬間、覚えたと思ったら、その後すぐに、見事に、全部忘れ去っています。
記憶の老化現象に唖然となりましたが、地道にコツコツしかないと思い、 「忘れる前に思い出す」ことを心がけて、何とかパスできました。
試験は、1年に1回しかないので、不合格だと、また翌年まで、憂鬱な気持ちで勉強することになると考えただけでも、 憂鬱なので、なんとか一発で通りたい、というよりも、今回なんとかしないと、落ちたらやばい!
その一心だったと思います。
すみません。ついつい、自慢話になってしまいました。
祐川さんの新聞記事との出会いのおかげですね。
祐川さんは、臭気判定士会の会長さんで、現在、アドバイスをいただいています。
臭気判定士って、人よりも優れた嗅覚の持ち主なの?
私は、においの国家資格、臭気判定士(環境省所轄)を 持っているのですが、
よく、勘違いされるのは、 嗅覚が人よりも優れていると 思われます。
実際は、人並みの嗅覚です。
ただ、仕事上、数々のにおいをかぎながら、
対応していくため、実経験をふむことで、
普通の人以上に、においを感じることができるようになります。
ここで言いたいことは、
「においをかぐ嗅覚」というものも、
大変重要ですが、
その「におい」に対して、
どうやったら、においが消えるのか?
この点が、実は、最も重要で、 求められる資質です。
においの発生源を見つけて、 (経験値の中で判断し)
その対応策を講じることができる能力が求められます。
弊社では、社内資格で、「消臭技能士」という独自の資格制度を作って、 人材育成を行っています。
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