【事例】病院における香水臭の消臭
長期間入院していた患者さんが「香水」を振りまいてしまった病室での消臭作業
【事例】東京都内・病院での香水臭消臭作業
病室に入る前から、すでに、廊下が「香水臭」で充満していました。
お部屋に入ると、息ができないくらいの強さです。
臭気強度、最高の5(逃げ出したいくらいと感じる程度)以上です。
香水の消臭作業方法
1年間にわたる入院と、退院後2か月が経過しているため、「空調機」「壁紙」「天井」「床」を、まず、作業していきました。
写真のとおり、消臭剤による化学分解反応を行います。
消臭剤で取り切ることは期待できないため、スチーム等を使った熱による消臭を行います。
※消臭剤で取れない理由は、「香水の消臭方法」をご覧下さい。
ここでポイントとなるのは、「においの発生箇所」を見つけることです。
部屋中臭いので、見つけるが大変です。
作業を繰り返して行ううちに、発生箇所がなくなり、絞られていき、最後はなくなるというのが、この消臭方法です。
厳しい環境でにおいを見つけ続けるには、「鼻を鍛える」必要があります。
このあたりは、仕事柄、日頃の訓練によるものだと思います。
「空調機」はむずかしいです。洗浄してもにおいは残ります。
「吹出口」「ダクト」など、洗浄できない場合がありますので、様々な方法で消臭していきます。
というわけで、どんどんと解決に向けて、においの元をなくしていきますが、
どうしても疑いがある箇所が出てきました。
それは、「床」と「壁紙」です。
「床」は樹脂材を貼り付けたものです。
その上に、ワックスが塗られていました。
なんと、そのワックスにしみ込んでいることがわかりました。
そのため、ワックスをはがしました。
しかしながら、樹脂材にもしみ込んでいることがわかりました。
樹脂材にしみこませるように、薬剤とスチームによる熱などで消臭していきました。
「壁紙」については、退院後張り替えていた壁紙の下地からにおいがしみだしていることがわかりました。
「床」と同様です。
壁紙にしみこませるように、薬剤とスチームによる熱などで消臭していきました。
悪戦苦闘しながら、入室時に人が少し感じる程度にまで、抑えることができました。
現在は、「床のはがし」「壁のはがし」なしで、なんとか、次の患者さんにご利用、ご宿泊いただくことができました。
ひとえに、病院の関係者の方々のご協力とお力添えのおかげです。
この場をお借りして、改めて、お礼申し上げます。
香水の消臭作業写真
■まず、「においの元」においの強い箇所を探します。
以下の写真は、臭気判定中です。
においを嗅いでいます。
■次に壁、天井は、噴霧して消臭します。
■熱による消臭も同時に行います。
※消臭方法は、壁・床の材質、空気環境によって、さまざまです。
弊社はにおいを取る専門の会社です
ホテル客室での作業実績、49,475室
「消臭抗菌作業」を行いました。(2020年12月現在)
■香水臭の場所がわからないという方
臭気判定士によるにおい診断 実施中
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