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イベント・セミナー

羽田空港・世界一清潔な空港の清掃人/新津春子様

毎月、業務に関わることや、人生の知恵、生きるヒントをテーマにして、
定員10人の寺子屋形式で、勉強会を開催しています。

今回は、スペシャル版です。
先日、東京都内のホテルバンケットルームで、参加者25人(司会・講師含む)で、
「5月勉強会」を開催いたしました。


(前列:右から4人目:新津春子さん、左隣り:村井、左から3人目:日本空港テクノ 生沼 深志様)

講師は、NHKプロフェッショナルに出演、「世界一清潔な空港の清掃人」「清掃はやさしさ」などの著者、新津春子さんです。

新津さんは、中国瀋陽生まれ。お父さんが戦後中国に取り残された中国残留孤児、お母さんは中国人という家庭に育ちました。
おじいちゃんが立派な軍人、中国の大地の中で、幼少期、青年期を送りました。
日本人であることで、いじめられるつらい経験もありました。

その後、一家にとって、大きな転機となったのは、お父さんが、日本へ帰国を決意。
1987年、そのころ、日本はバブル絶頂期。
そんな繁栄の中、新しい新天地を求めて、ワクワク、外国、夢の国・ニッポンへ。

ワクワク、楽しかったのは、到着して、わずかの時間。
最初は、ホテル住まいでしたが、貯金はすぐなくなり、
一家で仕事を探すことに。
「仕事下さい!」という紙を持って仕事を探しました。

そんな中、「清掃」という漢字が目に飛び込んできました。
言葉がダメで身体を動かす仕事なら何とかなる。
家族全員で一緒に働くことができる仕事は清掃しかない。

お弁当は、ビスケットとゆで卵やパンの耳。

そんな赤貧の生活も、家族一緒に、働くことで頑張っていけました。

しかし、中国人であるお母さんは複雑な心境でした。
7人兄弟の長女で、両親・兄弟を中国において、離れ離れになってしまい、
さびしい気持ちは隠せません。
新津さんは、日本に来て、お母さんが泣いていた姿を忘れることができません。

講演の途中で、涙ぐむ新津さん。

しかし、この家族全員で頑張る気持ち
この時の気持ちこそが、
新津さんのパワーの源、生きる力となります。

1987年、中国残留孤児のお父さんの決意で、一家全員で渡日。
夢の国・ニッポンに来て、17歳の新津さんが直面したのは、
家族が食べるために働くことでした。

見つけた仕事は、たまたま見かけた「清掃」。
言葉が通じなくても体を動かす仕事なら何とかなる。

お弁当は、ビスケット、ゆで卵、パンの耳。

新津さんは、当時を振り返って、こうお話しされました。
「辛かったけど、あのころが、一番幸せな時間でした。
凹んでも、家族一緒に仕事ができたから。
日本に来て、いつもワクワクしていたから、疲れた、なんて感じませんでした。」

少し余裕ができ、新津さんは、都立高校へ編入します。
ここで待ち受けていたのは、「中国人」と言われてイジメにあいます。

イスの上に、押しピンが並べられていました。
そこで新津さんが起こした行動は。
なんと、その押しピンを、先生の机の上に並べました。
しかし、先生は、その行動に無反応でした。

複雑な気持ながら、強い気持ちを持てました。
その強さは、以前、中国で小学生のとき、「日本人」と言っていじめられました。
その時、中国人の親戚のおじさんにこう諭されました。
「自分が悪いことをしてないのに、いじめられて、家に逃げて帰るのは、おかしくないですか?」

そして、いじめがなくなりました。

高校を卒業し、音響機器会社へ就職。
卒業したら就職しないといけないから、入社したものの、
3年たったら、仕事を全部マスターできてしまい、目標を失ってしまいます。

そんな時、「運命を変えた1枚のポスター」。
「東京都立品川職業訓練校・入校生募集」

「ビルクリーニング管理」という文字に、これだとひらめきました。

就職しないといけないから入社した会社を辞めて、
職業訓練校に入学。

高校を卒業して、流れで就職した音響機器会社をやめて、
職業能力開発センターに入校。

ここでの、「ビルクリーニング」という研修を通じて、
「清掃の仕事の奥深さがわかり、キャリアアップの道筋が見えてきた」と、
新津さんは、振り返ります。

中国から夢の国・ニッポンへ来て、食べるために働かないといけない。
中国人ということで、家族全員、理不尽ないじめにあいながらも、
家族一緒に働くことで励まし合った仕事、「清掃」には、特別な想いがありました。

新津さんにとって、先が見えない中、
この時期が最もワクワクするとともに、
最も、ご苦労をされた時期です。

ひたすら、目の前のことに一生懸命取り組むことで、
道が開けてきます。

職業能力開発センターの鈴木さんとの出会いです。
鈴木さんは、現日本空港テクノの社員で、安全管理を教えていました。

新津さんは、半年で修了した際、もっと勉強したいと思います。
鈴木さんの会社が、羽田空港の清掃を行っていることを知り、
一家で日本へ来日したときの、あこがれの「羽田空港」で働きたいと、
強く思い、そして、就職を実現します。

この入社が大きな転機となります。
「羽田空港」という夢の仕事とともに、鈴木さんという人生のメンターとの出会いが、
新津さんのその後の人生を大きく変えていきます。

新津さんは、入社後、次々と、技術を磨き、ビルクリーニング技能士の国家資格を取ります。

そして、27歳の時、一年に1度、全国数万人いるビルクリーニング技能士が、9地区から選出された18名が競う、全国ビルクリーニング技能競技大会に出場します。

賞金30万円。
会社への恩返しのために絶対優勝する。
恩師・鈴木さんに喜んでもらいたい。

ところが、東京予選大会 銀賞 第2位、という、悔しい結果に終わりました。

「なぜどうして?どこがだめだったの?」

鈴木さんに尋ねます。

鈴木さんはこう答えました。
「君には優しさが足りないんじゃないかな」

新津さんは、悩みます。
「一人でする作業なのに、誰に対する優しさなの?」

さらに、鈴木さんは、こう問いかけました。

「道具をポンポン置くと、作っている人が悲しむでしょ。」

新津さんは、よくわからないまま、形で入ろうと思ったと言います。
「道具を、やさしく、そっと、置くこと」

そして、本大会で、見事、当時の最年少で優勝します。

会社のお金で研修を受けさせたいもらって、会社のお金を使ってた。
人に迷惑かけちゃいけないと親におしえられたから、競技大会の賞金は30万円は、なんとかして、手に入れたいと思う、強い気持ちから、優勝を手に入れました。
(賞金30万円のことは、NHK番組では触れてなかったことです(笑))

そして、新津さんは、「優しさの形」が間違ってなかったことに気づくとともに、これまで、自分一人が頑張っていただけだと、気づきます。
その時、鈴木さんは、海外出張中で、新津さんからの電話で「優勝したこと」を聞き、こう言いました。
「優勝するのは、わかってましたよ」

ここから、新津さんは、さらに大きく成長をされます。

ビルクリーニング技能競技会での優勝によって、
「やさしさ」を、身に着けることができました。

そして、新津さんは、さらなる境地へ成長されます。

いままで、空港のトイレ掃除で、怖い顔して作業してるので、
声かけちゃいけないと皆が思っていました。

大会が終わってから、声をかけてくれるようになりました。

「頑張ってるね」「トイレ、キレイですね」

そして、イチ清掃員から指導員、人に教える立場になりました。

私が伝えたいこと、一つでも覚えてくれたら、嬉しい。
清掃は優しさと気づいたことで、人に教える時の気持ちも変わりました。

「羽田空港をキレイにすることが、私の使命」

2013.2014.2016年、イギリスの調査会社スカイトラックス社の「清潔な空港世界一」に選ばれました。

マスコミに取り上げられて、取材や講演の時間が多くなって、
本業の時間が無くなったので、新津さんには、不満があります。

清掃の新しい方法や洗浄剤の使用など、試してみたいことがいっぱいあるのに
時間がないという悩みです。

これからは、指導員として、
清掃を通じて、新津さんの人生が大きく広がっていきます。

以下、アトランダムに、新津さんへの質問と回答です。

■新津さんの元気が出るために心掛けていることは?
楽しく見せること、形から入るよう、心がけること。
元気になるおまじないです。
楽しく見せることで、自分自身の気持ちの上で、プラスに働くということです。

■新津さんのモチベーションのアップ方法は?
満足することは、衰えること、老化すること。
という考え方を持っています。
つねに、満足しない気持ちを持つことだと思います。

■新津さんの「お金観」は?
仕事では、お給料が少々安かっても、やってることが楽しいので、
お金ではなくなっちゃう。

日本に来たとき、パンの耳を食べてでも、生きられるということがわかりました。
ご主人が「(新津さんの)給料は、使っていいよ」と言うので、全部使っちゃう。貯金することが、頭にない。

■新津さんの健康法は?
身体を動かして、体温を上げること。
6分間、筋トレすることで、体温が上がる。
エスカレーターを使わず階段の上り下りや、鉄アレーでの筋トレなど。

講演会の最後にお聞きしました。

■新津さんにとって、「働く」とは?
食べていくために、必要なこと。
そして、自分自身の「弱さ」を知って意識しながら、その上に、「強さ」を持って、
何かやっていくことが、成功になるんじゃないか、と、思います。

■「人生」とは?
清掃で学んだことが、まさに、今ある私の人生。

おかげさまで、大変有意義な会となりました。
新津さん、日本空港テクノ 生沼さん、そして、ご参加の方々、
ありがとうございました。

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