においを感じる感覚
ウェーバーフェヒナーの法則って何?
このグラフは、人の感覚を表わすもので、ウェーバーフェヒナーの法則、と言われています。
どういうものかと言いますと、
「におい」の強さを2分の一、半分にするには、「におい」の濃度を、97%除去した3%にしなければならない。
「におい」の強さを30%にするには、「におい」の濃度を、99%除去した1%にしなければならない。
99%除去しても、強さの感覚は30%も残っているのが、感覚なのです。
物理学上での方程式です。
「におい」は、五感のひとつであり、人間が感じる感覚であって、外界の物体による刺激によって、引き起こされます。
そして、「におい」は大変奥の深い世界です。
この「におい」について、物理学の観点からみてみます。
「ウエーバー・フェヒナーの法則」というものがあり、「刺激量と感覚強度は、対数関係で表される」という学説です。
「きちんと知りたい においと臭気対策の基礎知識/日刊工業新聞社」 より
方程式では、
Y=alogX+b
で、表せます。
もうこの時点で、頭が痛くなっている方もいらっしゃるでしょうけど、もう少しお付き合いください。
Y=感覚強度=「におい」の強さ
X=刺激量(ppm、%)=「におい」の濃度
Y=1.0のとき、X=100としたならば、
Y=0.5にするには、X=3となる。
つまり、「におい」の強さを2分の一にするには、「におい」の濃度を、
97%除去した3%にしなければならない。
というものです。
さらに、
Y=0.3にするには、X=1となる。
つまり、「におい」の強さを30%にするには、「におい」の濃度を、
99%除去した1%にしなければならない。
というものです。
わけわからない
もうかんべんして、って感じでしょうか?
もう一度繰り返しますと、
「におい」の強さを2分の一にするには、「におい」の濃度を、97%除去した3%にしなければならない。
「におい」の強さを30%にするには、「におい」の濃度を、99%除去した1%にしなければならない。
物理学上での方程式です。
実際に消臭作業をしているとき、
「におい」は、なかなか反応してくれませんが、ひとたび減ってくると、がく~んと減るということを、作業現場で体感してきました。
ご納得いただけましたでしょうか。
まさにこのことを数値化した法則なのです。
「消臭」は、論理的であり、サイエンスと言えます。
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