3月勉強会、開催しました<その3>
光触媒・職人・臭気判定士 村井です。
江戸時代の市民は、学ぶことに生きがいを感じていた、と、前回書きましたが、
では、清貧の生活を良しとしたのでしょうか?
貧しいことが美徳だったのでしょうか?
山岡先生のお話では、「もちろん、お金持ちになることにも関心があった」
とおっしゃっています。
ただここでの「お金持ち」は、現代のお金持ちとは違います。
江戸時代の「お金持ち」の定義は、単に、お金を稼ぐ儲けても、
「あっそう」で終わりだということなのです。
せいぜい「がんばってね」くらいだということです。
本当の「お金持ち」は、自分だけ儲けるのではなく、
生き方、心構え、徳といったものを備えた人のことを、いうのだそうです。
お金持ちの仲間に入れてもらうためには、「お金を持っている事」以上に、
謡いや踊り、三味線など、人としての魅力や、儒教などの哲学思想における徳が備わってないと、相手にしてもらえなかったと、いうことです。
では、一般市民も、もちろん、そのような「江戸時代のお金持ち」にあこがれていました。
しかし、あこがれて、今の自分にたいして不服不満を感じていたかというと、
そうではなかったのです。
つまり、「足るを知る」事を知っていたのです。
「足るを知る」とは、どういう意味なのでしょうか?
私は、山岡先生に教えていただくまでは、「貧しくっても文句を言わず我慢する」と、思っていました。
しかしながら、この見解はまちがっていました。
山岡先生いわく、「今の自分に感謝すること。ありがとうと思うこと。」
だというお話しをいただき、納得できました。
長くなりましたが、
この勉強会を通じて、私自身、学ばせていただき、
「生き方」「働き方」のヒントをいただくことができ、本当に感謝しています。
少しは、進歩進化できたのかな、と、感じました。
次回<その4>につづく
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