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業務研修会

業務研修会「流しという人生~生き方・働き方、人生の楽しみ方~」開催報告

4月勉強会、開催しました。

テーマは、「流しという人生~生き方・働き方、人生の楽しみ方~」です。

国民には勤労の義務がありますが、職業選択は自由です。
今回は、自分らしく生きてらっしゃるお二方、新太郎さん、ちえちゃんが、講師です。

お二方をご紹介いたします。

◆荒木町の流し 新太郎さん
1941年(昭和16年)千葉生まれ。4歳で母親とはぐれ、
上野の地下道で浮浪児をしていたところ、
やくざの親分に拾われ、15歳で流しデビュー。
北海道から九州まで日本全国を流し歩き、58年。日本最長老流し。
現在は東京四谷三丁目を拠点に毎晩流している。

◇紹介ムービー

荒木町の新太郎
荒木町の夜

◆歌う漫画家 ちえちゃん
小池一夫塾1期生。24歳漫画家デビュー。
地元名古屋より、漫画家としてのステップアップを求め、2010年上京。
ガロ系漫画家・東陽片岡に出会い、流し新太郎を紹介される。
芸を磨くため、人生勉強のため、2012年7月弟子入り。
「歌」「漫画」「イラスト」「切り紙」等、多方面で活動中。


2016年4月 新太郎さんは、現在74歳、日本全国を流し歩き、58年。
日本最長老流しです。

4月勉強会の講師は、新太郎さん、ちえちゃんです。
「流しという人生」を学ぶ機会といたしました。

新太郎さんは、現在74歳、日本全国を流し歩き、58年。
日本最長老流しです。

■流しをはじめたきっかけは?
戦後、親と生き別れて、上野の地下道で、孤児だった。
血を売って牛乳を手にするような生活。
15才で流しの組合に入って、食うために、流しを始めた。

■当時、流しは人気者だった
カラオケがないので、3曲100円で歌を歌って、お客様から拍手喝さいをいただく。
うまいへたじゃない、太鼓持ち。
お客様を喜ばせることが、流しの仕事。
おもしろい商売。

■うまくなりたかった
広島のクラブで歌わせてもらおうとした時、ギターがへたで、歌わせてもらえなかった。
しかたなく、また違う町へ行ったが、くやしくて練習して、3回目の挑戦で、やっと、歌わせてもらえた。

■やめたいと思ったことは?
何度もやめたいと思ったことはある。
だけど、やめなかったのは、学問ができないから、「これ(流し)しかない」って、思っていた。
他の仕事に移ることなど考えていなかった。
だから、仕方なしに、また戻るしかなかった。

■全国流しで歩いていて、思い出は?
人との出会い、人に助けていただいた。
そして、人のために何かやらないと、生きられないことを知った。
火事の家に入って、女の子を2階から助け出したこともある。
からまれてた女の子を助けたことも。

■女の子にはやさしいですね
若いころはよくもてた。
女の子と暮らすために、全国流れ歩いた。
でもすぐあきちゃう。
ある朝、起きたら、もういないって感じで、違う町へ。
まさに、「寅さん」みたいな人生。

■最近よくテレビに出るようになってきた
なんだか、みんなに、もてあそばれてるって感じ。
天狗になったら、人生終わり。

■これからは、どのような人生を送りたいですか?
死ぬまで、流しを続ける。
オレには、これしかないんだから。

いや~、かっこいいですね。

では、ここで、一曲。

新太郎さんのテーマ曲。
「荒木町の新太郎」

♬小さなギターを 肩に書け
今日も四谷を 一人旅
時代おくれの 商いと
人は気軽に いうけれど
俺にはこれしか 能がない
荒木町の 荒木町の 俺は新太郎♬

♬生まれは千葉の 手賀沼さ
流れ流れて 日本全国
ギター抱えて 旅がらす
惚れられた女も 数知れず
稼いだ銭こは みな取られ
荒木町の 荒木町の 俺は新(スン!)太郎♬


そして、今夜は特別。
3番!
※普段の流しだと、2番までです。

♬お店とお客に 気に入られ
飲んで歌って 朝になる
家に帰れば 母親と
二人暮らしが 生きがいと
小さな幸せ 感じます
荒木町の 荒木町の 俺は新太郎♬

一緒に歌いたい方は、こちらをどうぞ。

歌う漫画家 ちえちゃん

記事本文お次は、
歌う漫画家 ちえちゃん です。

ちえちゃんの荒木町の夜は、こちら

■漫画家になろうと思ったのは?
親が、劇画が好きで、家中に、漫画の本がいっぱいあった。
といっても、普通の漫画ではなくて、時代劇の漫画や、「ガロ」っていう、本屋さんにはおいていない、思想的な漫画ばかり。
昭和の歌も、親が歌っているのをよく聞いていて、一緒に歌っていた。
そんな家庭で育ったので、普通に漫画家(劇画家?)を目指そうと思った。
子どもなのに、少女マンガに興味がなくて、時代がかった漫画しか興味がなくて、普通の女の子の中では、浮いていた(笑)

■流しの新太郎さんに弟子入りしたのは、なぜ?
名古屋から上京し、漫画家の集まりに顔を出して、
出会った一つ一つの縁を大切にしているうちに、
兼ねてからファンだったガロ系漫画家の東陽片岡先生と知り合うことができた。

あるとき、東陽先生に、お店に連れていただき、歌を歌ってると、
「君、歌 うまいね」ということで、
一緒に、いろんなお店に連れて行ってもらい、
歌を披露して、「この子、うまいだろう」って紹介してもらってた。
でも歌ってた歌は、美空ひばりや戦前・戦中・戦後まもない時代の古い歌ばかり。

そこで、この子と、新太郎さんを組ませたら面白い、という、
東陽先生の発案で、新太郎さんを紹介された。
漫画家として中途半端だったから、芸一筋の師匠を見て学びなさいと、
東陽先生が、師匠に頭を下げてくださり、
弟子入りとなった。

■流しという仕事とは?
師匠の伴奏で、歌を歌ったり、
歌を歌いながら、お客様の似顔絵を描いている。
今の仕事は、「漫画」「歌」そして「着物」、
好きなことが、全部できている状態。

■これからやりたいことは?
師匠がいなくなったらどうしよう、って、いつも、心配している。
師匠からすすめられて、三味線を始めた。
まだ持ち歌は2曲。
最低3曲は覚えて、歌わせていただけるなら、がんばりたい。

そして、師匠はまさに「寅さん」のような波乱万丈な人生。
師匠の人生を、語り部として伝えるために、漫画にしたい。

国民には勤労の義務がありますが、職業の選択は自由です。

働くことは、単にお金を稼ぐためだけのこと、という考え方もあれば、
働くこと、そのものが、人生である、という考え方もあります。

自分の好きなことを仕事にする、という考え方もあれば、
今やってる仕事を好きになる、という考え方もあります。
どちらも正解だと、私は思います。

新太郎さんは、「学問ができないから、これ(流し)しかない」と、おっしゃいました。
そして、「何度もやめようと思ったけど、また戻るしかなかった」と。

※荒木町の流し・新太郎さんのお話、詳しくは、こちら をどうぞ。

ちえちゃんは、
漫画家になろうとして上京し、人の縁・出会いを大切にしているうちに、
ファンだった東陽先生と出会うことができ、
歌、しかも、戦前戦中の古い歌がうまかったので、
師匠(新太郎さん)を、紹介された。
そして、芸一筋の師匠の背中を見て学びたいと、弟子入りした、

お二人の人生観には、
「人の縁、出会いを大切にすることで、道が開けていく」という大きな器を感じます。
それとともに、「強烈なプロ意識」を感じます。

いやだったら、やめて他の仕事につけばいいところを、あきらめない。
「負けるのが悔しい」という気持ちがものすごく強い、と、感じました。

そして、「人とは少し違うことを楽しむ」という、異質な人生観が、
人生をより深く豊かにされています。

ちえちゃんは、師匠とのコンビの「流し」によって、
自分独自のスタイルを築いていらっしゃいます。

歌を歌いながら、師匠の伴奏に合わせて、
得意の似顔絵を描いて、お客様を喜ばせる。
キレイな着物を着ることで、自分自身が満足するとともに、お客様をなごませる、楽しませる。
「今の仕事で、自分がやりたいこと(絵・歌・着物)が全部できている」

師匠がしみじみとおっしゃった
「流しは、おもしろい商売ですよ」
「人のために何かやらないと生きられないことを知ったんですよ」

58年の流し人生で、ふつうでは経験できないこと、楽しいことも、つらいことも、
数多く味わってきたからこそ、言えるセリフだと、感じました。

私たち現代人の生活とは一見かけ離れているように見えますが、
「新太郎さんの時代だからできた」とか、「ちえちゃんのように、絵や歌がうまいからできた」
と、いったように、他人ごとにしたくないですよね。

私たち自身の人生を考えるヒントとなれば、生きる知恵になれば、
この勉強会の意義があったといえるでしょう。

みなさん、真剣に聞いていただいています。
ページ上の集合写真では、童心に帰ったかのような、いい笑顔です。
行政書士、外資系金融機関、社会福祉法人、弊社スタッフ、臭気判定士、などなど、
職業はバラバラでしたが、「よかった」「有意義だった」と感想をお聞かせいただきました。

新太郎さん、ちえちゃん、めったにお話されない内容の貴重なご講演、
ありがとうございました。

そして、参加者・聞き手のみなさま、真剣な熱いまなざし、ありがとうございました。

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